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整形外科の開業医の収入は?|年収アップのポイントをご紹介


整形外科を開業するにあたって、どれくらいの収入を得られるのか不安を感じるのではないでしょうか。
開業医は勤務医よりも収入が高いといわれますが、具体的な収入や開業資金、収入を上げる方法を知ることで、開業を現実的に考えやすくなるでしょう。

この記事では、整形外科を開業した際の収入や開業準備に必要なこと、開業のメリットデメリット、収入を上げるためのポイントなどを解説します。


目次[非表示]

  1. 1.整形外科の開業医の収入について
    1. 1.1. 整形外科開業医の平均年収
    2. 1.2. 整形外科開業医と勤務医の年収の差
  2. 2.整形外科の開業準備について
    1. 2.1. リハビリに必要な敷地面積
    2. 2.2. 医療機器の購入
  3. 3.開業のデメリット
    1. 3.1. セラピストの採用
    2. 3.2. 通院しやすい立地
    3. 3.3. 自由診療を行う
    4. 3.4. 通所リハビリテーションを行う
    5. 3.5. レッドコードを導入する
  4. 4.まとめ:インターリハ株式会社では充実したリハビリ器具を取りそろえています
  5. 5. ■よくある質問■


整形外科の開業医の収入について


整形外科は、骨折や体の痛み、外傷などの診療および治療を行います。
子どもから高齢者と幅広い年齢層の患者の来院が見込まれる一方、開業後の収入が気になるところではないでしょうか。
収入にはクリニックの運営形態やスタッフの採用、立地環境なども関わるので、開業を検討している方は参考にしてください。

 整形外科開業医の平均年収

整形外科開業医の平均年収は、約2,900万円です。他の診療科の平均年収が2,505万円であり、小児科についで2番目に年収が高いです。

整形外科の平均診療単価は約3,000円であり、ほかの診療科と比較すると低く設定されています。年収を上げるには、ほかの診療科よりも外来患者数を増やしたり、後述する収入を増やす施策を実施することが重要です。

※金額出典:中央社会保険医療協議会:「第22回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告 -令和元年実施- p.149~151 」


 整形外科開業医と勤務医の年収の差

整形外科開業医の年収は約2,900万円であり、勤務医は約1,300万円であるため、約1,600万円の差があります。
開業医は事業所得であるのに対して、勤務医は法人からの給与所得になります。
保険に関しては、開業医は国民健康保険と国民年金、勤務医は健康保険と厚生年金への加入となります。
保険の条件は勤務医の方がいいようにみえますが、年収は開業医の方が約2倍高い傾向です。
それぞれメリットがあるため、どちらがご自身にとってよいかは、勤務において重視する点を照らし合わせてください。


整形外科の開業準備について

整形外科を開業すると勤務医よりも年収は上がりやすいですが、開業準備にあたり施設の準備や敷地の確保、医療機器の導入など高額な費用がかかります。

開業資金は、テナントか戸建てを利用するかによって費用が2倍ほど異なります。敷地は、リハビリを行うための面積が必要です。医療機器は、X線検査装置や物理療法機器などさまざまありますが、あらゆるものを購入すればいいというわけではなく、クリニックの運営形態に合わせた適切な選択が必要です。

整形外科の開業準備について、以下の3つを詳しく解説します。

  • 開業資金の目安
  • リハビリに必要な敷地面積
  • 医療機器の導入

それぞれみていきましょう。


 リハビリに必要な敷地面積

運動器リハビリテーションを充実させていくにあたり、リハビリスペースの確保には少なくとも約100㎡は必要といわれます。
通所リハビリテーションも行うなら利用者1人につき3㎡のリハビリスペースが必要なため、クリニックの運営プランに合わせた敷地面積の確保が大切です。


 医療機器の購入

医療機器には、X線検査装置や電子カルテ、物理療法機器があります。
物理療法の算定よりも、理学療法士や作業療法士といったセラピストによる運動器リハビリテーションの算定の方が保険点数が高く採算があうため、開業時には人への投資も検討し、必要な医療機器を選択しましょう。



開業のメリット

整形外科を開業すると勤務医よりも年収が上がりやすいというメリットがあります。
他にも働き方が変わるため勤務の融通がききやすくなったり、事業主になるため金銭管理を自身の裁量で行いやすかったりなどもあります。

具体的な開業のメリットは以下の5つがあげられます。

  • 自分の理想の診察や治療ができる
  • 事業主のため働いた分だけ収入に反映される
  • 事業に関わる支出を経費にできる
  • 診療時間が定まっているため労働時間が勤務医よりも短くなりやすい
  • 当直勤務や夜勤がなくプライベートの予定を立てやすい


勤務医はオンコール対応や夜勤を担当することが多いため、労働時間が長くなったり病院の方針に沿った診療を求められたりします。
一方で、開業医は診療時間を調整しやすかったり、自由診療を取り入れたりと自分の理想とする診療ができたりします。

開業のデメリット

開業すると事業主になるため働いた分だけ収入に反映されるメリットがある一方、経営状況が収入に直結し、クリニック運営に影響をきたすデメリットがあります。また、事業主として診察以外の仕事も必要です。

具体的な開業のデメリットは以下の3つがあげられます。

  • 経営難の際には開業医自身に大きな負担がかかる
  • 経営状態にも配慮するため診察や治療だけに集中しにくい
  • スタッフの雇用や人事など診療以外の仕事もある

開業時に背負った負債の返却やスタッフの給与支払いなど、事業主として経営や人事に気を向ける必要があるため、開業医よりも診療以外の仕事が増えやすい傾向です。


開業医として収入を上げるために必要なこと

開業にかかる資金は、テナント開業であれば約6,000〜8,000万円、戸建て開業であれば約1億2,000万円〜1億5,000万円です。
開業には高額な資金が必要なため、銀行などから借りる方が多いでしょう。
借金の返済や職員の給与支払いなどのため、クリニックの運営形態を熟考し収入をあげることが大切です。


開業医として収入を上げるために必要なことは以下の5つです。

  • セラピストの採用
  • 通院しやすい立地
  • 自由診療を行う
  • 通所リハビリを行う
  • レッドコードを導入する

それぞれ解説します。

 セラピストの採用

理学療法士や作業療法士といったセラピストを採用することで、運動器リハビリテーションを算定できます。
運動器リハビリテーションの算定には、以下のⅠ〜Ⅲの基準があります。

  • 運動器リハビリテーションⅠ:185点/単位
  • 運動器リハビリテーションⅡ:170点/単位
  • 運動器リハビリテーションⅢ:85点

運動器リハビリテーションを算定するには敷地面積とセラピストの人数が関係します。
敷地面積は、45㎡以上必要です。
セラピストの人数は、運動器リハビリテーションⅠは4名以上、Ⅱは2名以上、Ⅲは1名以上必要なため、セラピスト採用時の参考にしてください。

 通院しやすい立地

近年、高齢化社会となっておりクリニックを利用する方は高齢者が多くなることが想定されます。そのため、高齢者でも通院しやすいよう駅から徒歩圏内や、住宅街の中心に開業できるとよいでしょう。
また、車で通院する患者が多いと見込まれるなら広い駐車場を確保したり、近隣にコインパーキングがあるか確認をしておきましょう。

 自由診療を行う

自由診療は、医療保険適応外である自費診療のため各クリニックで値段設定できます。治療内容は、ブロック注射やプラセンタ注射、PRP治療などがあります。
なお、自由診療は保険診療よりも費用が高額となるため、費用や効果について患者に十分な説明を行い、理解したうえで治療を受けてもらうことが大切です。

 通所リハビリテーションを行う

通所リハビリテーションは介護保険を有している患者が利用します。
医療保険でのリハビリは、リハビリ開始して150日を経過すると、一人当たりの算定が13単位/月までとなります。しかし、介護保険での通所リハビリテーションは期間の制限なく利用できます。
セラピスト一人につき最大10人の患者を同時にリハビリできるため、個別リハビリより効率がよいです。
ただし、利用者一人につき3㎡の面積が必要なため、面積に見合った患者数としましょう。

 レッドコードを導入する

レッドコードとは、天井に設置された本体から赤いコードやスリングが下がっているリハビリ器具です。
レッドコードを導入するメリットは以下の4つです

  • リハビリの幅が広がり満足度が上がりやすい
  • 運動負荷を調節しやすい
  • 四肢や体幹の免荷が容易にできる
  • 安全にバランス訓練を行える


通所リハビリテーションはさまざまな疾患を有する患者が利用するため、一人ひとりの体の機能が異なります。
レッドコードを利用すれば、一人ひとりの体の機能に合わせて運動負荷を調整することができます。

四肢や首などの痛みによって体を動かしづらい場合、または下肢傷害による免荷期間中でも、それらの重力を取り除けるため可動域訓練や筋力訓練ができます。使い方の応用が効くため、体幹トレーニングなどスポーツ選手向けにも利用できます。

このように高齢者からスポーツ選手といった幅広い年齢層の方が利用できるため、レッドコードを利用したメニューを提供することでクリニックの差別化を図れるでしょう。


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まとめ:インターリハ株式会社では充実したリハビリ器具を取りそろえています

整形外科を開業し年収を上げるには、セラピストを採用したり、通所リハビリテーションを行ったりとさまざまな施策が重要です。数多のクリニックと差別化を図るには、安全かつ効果的な独自のリハビリメニューを提供できるリハビリ機器の存在も大切です。

インターリハ株式会社では充実したリハビリ機器を取りそろえていています。レッドコードをはじめ、安全かつ効果的にリハビリができる機器を扱っているため、ほかのクリニックと差別化を図ることで、継続して来院してもらえる強みとなるでしょう。

クリニックの年収を上げる方法を模索していたり、開業準備をされている方は、ぜひお問い合わせください。

 ■よくある質問■

◆Q.物理療法の算定はどれくらいですか?

◆A.物理療法を行った際は「消炎鎮痛等処置」が算定され、保険点数は35点です。
 仮に運動器リハビリテーションⅡを算定した際は、1単位170点の保険点数がつきます。
 物理療法のみで患者対応するとセラピストは不要のため人件費を抑えられるメリットがあります
 が、クリニックの収入を上げるには運動器リハビリテーションで算定できた方がよいでしょう。

 引用元:厚生労働省 別表第一医科診療報酬点数表 J119

◆Q通所リハビリテーションを行うことで、どれくらいの収入が見込めますか?

◆A.厚生労働省「令和4年度介護事業経営概況調査」によると通所リハビリテーションの
 1ヶ月あたりの収入は約527万円となっています。通所リハビリテーションを行うには、
 セラピストの設置や患者一人当たりに必要な敷地面積が必要ですが、クリニックの収入を
 上げるために有効的な施策でしょう。







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